仕事への思い2018年01月01日

あけましておめでとうございます。

私は講演など話をする機会をいただく度に自分の過去を振り返ります。
昨年は、80歳という区切りだったこともあり、また、いろいろと思い出したりしました。

私は、子供の時には「生きるため」に働き、中学卒業後は「自分で食べるため」に働き、築地に入る時には「独立するため」に働いていました。そして、独立してからの次の目標は「日本一になること」にしました。これは兄弟4人で決めたことです。それからの数十年を振り返ると、3つの仕事の仕方をしてきたように思います。

まず、「商売の実践の場」としての仕事です。食料品店の品物もすかいらーくのメニューも「安全で品質がよくておいしいもの」を徹底的に追求し、ないものは依頼してつくってもらう(後にセントラルキッチンを作ってからは自分でつくったものもありました)ことにこだわり続けました。それでお客様に喜んでいただくと、しっかりと利益をいただくことをできることがわかった時期です。この時には、会社全体としては役割分担がありましたので、私の範囲では「商品と仕入」が中心でした。

次は、「経営の実践の場」でした。1980年の「ジョナサン」というコーヒーショップを皮切りに、グループ内で次々に誕生する新しい会社の社長や会長の仕事をいくつかやりました。台湾ですかいらーくを展開する会社・アメリカでベイクドポテトを製造する会社・アメリカのグルメバーガー「レッドロビン」・グループ全体の仕入れをする会社・保険とリゾートの会社もあり、いろいろな場所でいろいろな人と仕事をしました。すかいらーくは4人の兄弟での全体経営でしたが、別の会社となれば私は「社長(会長)」です。  そこでわかったのは、業種にかかわらず「会社を一瞬のうちに成長させる方法などない」ということです。ひとつひとつのことを基本に忠実に丁寧に仕事すること、それを5年10年と積み重ねることなのだと実感しました。

そして今、高倉町珈琲で「最高の会社づくり」をしているところです。私の経営人生には挫折が多くありましたが、だから、また、目標に向かって仕事をしたいのです。人が仕事をする時に、その人の能力は大切ですが、もっと大切なのはその人の心です。それは、自分の生き方に対する強い思いがあるかどうかです。
人生はどうでもいいと思っている人は、いい生き方・いい仕事はできませんが、自分の人生はこうしたいんだと強く思っている人は、毎日が忙しくても充実して過ごすことができるのだと思います。
いい人を育てて、いい店と店長を育てて、働く人にも周りにも喜んでもらえる「いい会社」に向かって進みたいのです。

今年もどうぞよろしくお願いします。

利益は皆で分ける2017年12月25日

2014年に「株式会社高倉町珈琲」という会社を設立して3年半が経ちました。
そして今回初めて、「働く人全員が利益を分け合う」ことを実行することができました。
時間がかかってはいますが、「株式会社高倉町珈琲がやるべきこと」については、ひとつひとつ取り組んで進めているところです。

株式会社高倉町珈琲では、会社設立の時から利益が出たら三分割すると決めています。
「働く人への業績配分」と「株主への配当」と「会社の将来への投資」です。
今回は、やっと業績配分を実施したのです。

私達の会社には、夏のボーナス・冬のボーナスという決まったボーナスはありません。
皆がお店で働いて、お客様に喜んでいただいた結果、利益が出たらそれを皆で分けようというのが会社としての考え方です。昨年までは、皆で分けるだけの利益が出なかったのですが、今回は、何とか全員に渡すことができました。ここでやっとスタート台に立ったということで、私はとてもうれしく思います。

これは、「売れて・喜ばれて・儲かる」という言葉通りです。
食べたいものがあって、会いたい人がいて、ここで過ごしたいと思っていただけると、売上げとしてお代をいただくことができます。売れないことには話になりません。次に、喜んでいただくと、また行きたいといってご来店につながる、その積み重ねで「儲け」は自然に出てくるのです。

つまり、一人一人の仕事は、良い結果になればそのまま利益として自分に帰ってきます。
金額としてはまだまだ少額ですが、「良い仕事をすれば、結果として自分の身入りが増える」ということを、どうか覚えていてください。

いい人 いい店 いい会社2017年12月19日

高倉町珈琲のことを「こういう感じにしたい」という思いを言葉にしてみました。
なんでそんなことを言うんですかと疑問に思うかもしれませんが、私は自分がまだやりとげていないと思っていることを、皆さんと一緒になって、少しでも良い方向に進めていきたいのです。

まず、「いい人」がいないとお店は良くなりません。
お客様と接することが楽しい、自分の成長する姿を実感できる、喜んでいただくことがうれしい、そして、そのことをきちんと評価してもらい、結果として報酬が増える、それがいい人の原点です。働く人の皆さんがこんな状態になると「いい店」が見えてきます。

そして、「いい店」になるには磨きあげが必要です。
お客様の生活が色々な形で「もっと豊かになる」ための提案をし続けることがその役割です。
「高倉町珈琲」がそのブランドとして明確にしている「きれいな店」「おいしい料理」「親切な接客」という基本を毎日毎日大切にして、皆が「何をすると店全体がもっと良くなるか」「何をするともっとお客様が喜んでくださるか」ということをいつも考えながら仕事をする、「お客様の『声』はもちろん、声にならない『気持ちの声』を聞いてお応えする」、それが商売なのです。そうすると少しずついい店になっていきます。

最後に、「いい会社」には「経営の思想」が欠かせません。
高倉町珈琲は、「働く人が店で活き活きと仕事をし、お客様に喜んでいただき、その結果の利益が出たら、皆で分かち合おう、そのことで社会の役に立とう」という考え方を根幹にしています。会社としては、働く人には良い環境を、お客様にはいい店を、地域には店があることで喜んでいただける、そのためのスタッフの集団でありたいと思っています。仲間と共に働く価値がある会社であり続けるためには、利益の一部を会社の継続のための成長に使います。

仕事の中で、まだ足りない部分は、ひとつずつ改良しています。
一人一人が直接会社につながっています、ひとつひとつの仕事をしっかりと努めましょう。

成田店オープン2017年11月01日

「成田店」がオープンしました。
店長と従業員の皆さん、おめでとう。

「高倉町珈琲」17番目の仲間の店です。
成田店は、トヨタさんの建物の一部をお借りする形です。初めてのことですが、先方の皆様の全面的な協力体制をいただけたことで、とてもきれいな店にできあがったと思います。
お店のまわりの木々や花壇の花がとても美しく調和しています。

高倉町珈琲は、最初から「店の数を増やす」ことを目的にはせず、「地域の皆さんに喜ばれる良い店」を着実に1店ずつ作り上げることを大事にしてきました。
今回も同じです。店長とスタッフの皆さんで少しずつ磨いて作り上げていくのです。

高倉町珈琲が大事にしているのは、「きれいな店」「おいしい料理」「いい接客」です。
時代が必要とする安全性を満たす良い食材を探して、「おいしい料理」を作り出し続ける、それを、お客様に味わっていただきたいのです。そして、味わうのは「空気」や「雰囲気」お店全体が商品なのです。
「いい接客」に必要なことは、マニュアルなど決められたことに、自分の「お客様に感謝してお迎えする気持ち」を上乗せすることではないかと思います。

皆さんの笑顔で、お客様を一人一人お迎えしましょう。