昨日、新しい農林水産大臣に小泉さんが就任しました。
私は、3月に「おかしい」というささやきをしましたが、その後もおかしいこと続きでした。
またまた、昔の話です。
20数年前、私は農林水産省の「生産調整に関する研究会」の流通部会の委員をしていました。
2002年6月の会議への私の提案書は「米政策の大転換を目指して」と題したものでした。
その内容を一部、書き出します
結論:生産から流通・消費に至るまで規制を廃し、原則、自由競争にすべきである
食糧安保の考え方から輸入については規制が必要だが、マーケティング発送による市場原理の導入を
・長年にわたり「米政策」には膨大な国費が投じられ続けているが、「生産」「流通」「消費」の各段階
にはそれぞれに大きな矛盾点や不公平感がたまっており、悪循環に陥っている。
・日本の社会・経済の構造や消費環境が大きく変わりつつある現在、「生産」「流通」段階にもマーケテ
ィング発想を取り入れ、過度な規制や介入を廃し、市場原理を前提とした自由競争により、米消費の回
復を図り生産者の自立を目指す。
読み返したら、今日ささやきたいこととあまりに変わっていませんでした。
当時の提案は、農業団体の反対により、全く取り入れられませんでした。
自給率40%を42%にしようとしていた政策でしたが、現在の自給率は38%になってしまいました。
6年前に「生産調整の廃止」をして、数年後に米不足というのは、廃止が遅かったということです。
数十年かけても、悪化の一途、誰も責任を取らない行政は何のためにあるのですか?
今日、私が今の日本に必要だと思うことは、「農水族議員と農業関係団体の解体」と「販売を含めた流通の改革」です。最近、大規模農業をやっている人から聞いた話では、「1俵1万円でも利益が出る」とのことでした。小規模の農家では2万円ないと赤字になるそうです。
昨年からのあきれた行政に、消費者・国民はもううんざりしています。
新大臣には、消費者と農家だけを向いて、思い切り改革をしていただきたい。
血筋も性格も不問、何を掲げて・何をやって・どうなったか、それをやってくれる大臣を、消費者は皆で応援します。是非、喜んで米をつくり・喜んで米を買って食べる、日本の社会に変えていきましょう。
火事2025年03月28日
国内外で多くの山火事が発生しています。
発生原因は様々ですが、これだけの大火事が続いているのに、「屋外で火をつけて燃やす」ことが危ないと思わない行動の結果もあるようで、大変心配です。
それとは別に、住宅火災の死亡事故も多く耳にします。
消防白書によると、火災による死者の死因不明は約4割で残りの5割(全体の50%)が逃げ遅れで、高齢者が多く、死因は一酸化炭素中毒・窒息・火傷の順だそうです。
戦後80年、バラック→長屋→アパート→団地→戸建て・マンションと日本の住宅は激変をしてきました。
木造の長屋やアパートは燃えたらおしまいでしたが、間取りや作りがシンプルだったから、外にさえ出られたら命が助かったことも多かったのではないかと思います。
私は、最近の住宅火災のニュースで当然のように死者が出ていることが気になって仕方ないのです。
何故、一酸化炭素中毒になってしまうのか、現代の住宅素材(外装・内装・壁紙・床材・天板・塗料)は住む人の安全を高めてくれるのでしょうか。家は台風・地震・洪水などの天災や火事などから命を守る場所でなければいけません。
住宅構造や間取りや逃げ口へのつくりは住む人の安全を守ってくれますか?
安心して暮らすことができるでしょうか?
家の形やデザインは、かっこよさだけではなく「安全第一」になっているでしょうか?
食に関わる人は、食べ物でお客様の安全を支えます。
商売というのは、全て同じです。
「利益最優先」で仕事をしてはならないのです。
「儲ける」のではなく、いいものをつくった結果「売れて・喜ばれて・儲かる」のです。
住宅に関わる人は、住む人の安全を支えるために、「住」のマーチャンダイジングを進め、土地開発から交通整備・地盤確認・水光熱整備・街づくり・建材素材・装飾など全てのことについて見直しをして欲しいです。難燃性素材とはいってもガスが発生してしまうのではないか、火事に気がつく造りになっているか、安全に避難できるか、「安全」最優先の家づくりをもっともっと追求するべきだと思います。
発生原因は様々ですが、これだけの大火事が続いているのに、「屋外で火をつけて燃やす」ことが危ないと思わない行動の結果もあるようで、大変心配です。
それとは別に、住宅火災の死亡事故も多く耳にします。
消防白書によると、火災による死者の死因不明は約4割で残りの5割(全体の50%)が逃げ遅れで、高齢者が多く、死因は一酸化炭素中毒・窒息・火傷の順だそうです。
戦後80年、バラック→長屋→アパート→団地→戸建て・マンションと日本の住宅は激変をしてきました。
木造の長屋やアパートは燃えたらおしまいでしたが、間取りや作りがシンプルだったから、外にさえ出られたら命が助かったことも多かったのではないかと思います。
私は、最近の住宅火災のニュースで当然のように死者が出ていることが気になって仕方ないのです。
何故、一酸化炭素中毒になってしまうのか、現代の住宅素材(外装・内装・壁紙・床材・天板・塗料)は住む人の安全を高めてくれるのでしょうか。家は台風・地震・洪水などの天災や火事などから命を守る場所でなければいけません。
住宅構造や間取りや逃げ口へのつくりは住む人の安全を守ってくれますか?
安心して暮らすことができるでしょうか?
家の形やデザインは、かっこよさだけではなく「安全第一」になっているでしょうか?
食に関わる人は、食べ物でお客様の安全を支えます。
商売というのは、全て同じです。
「利益最優先」で仕事をしてはならないのです。
「儲ける」のではなく、いいものをつくった結果「売れて・喜ばれて・儲かる」のです。
住宅に関わる人は、住む人の安全を支えるために、「住」のマーチャンダイジングを進め、土地開発から交通整備・地盤確認・水光熱整備・街づくり・建材素材・装飾など全てのことについて見直しをして欲しいです。難燃性素材とはいってもガスが発生してしまうのではないか、火事に気がつく造りになっているか、安全に避難できるか、「安全」最優先の家づくりをもっともっと追求するべきだと思います。
おかしい2025年03月14日
最近の世の中は、おかしなことばかりです。
昨年、一度、米の話をしましたが、先日、やっと「備蓄米の放出」が発表されましたが、とにかく遅い。
発表から放出までの時間が長く、放出量は不足解消にはほど遠い21万トンという少量、とりつくろいのためのみみっちい話で、国民の米の非常時とは思えない。100万トン以上出さないと価格は動かない。
不足した原因を発表せず、「今年も不足する可能性がある」などど、批判を受けることを事前にかわそうとしています。
昨年、農相は「新米が出たら供給が足りて、価格も下がり安定する。」とはっきり言ったではありませんか。それでも、米価は今も2倍を超えており、「効果がなければ追加する」など、どこから出て来るのでしょうか? 自分達に払った税金が、高い米価格維持のために使われていて、その高い米を買わなければいけないのはどう考えてもおかしい。安くておいしい米を作りたい人には作らせて、良質な米は、買いたい人がいれば輸出するにも補助金など不要です。国と農水省の目が「自分の国と国民」に向いておらず、行政の方向性が間違っているのです。。
もともと、日本人は、「もの静かな国民」というイメージがありました。
でも、そろそろ、「おかしいことはおかしいと発言し、情報の不足や間違いは問いを出して追求して変えさせる」ことをしないといけない時代になってきた気がします。私達の生活や国がつぶれてしまいます。
いつも言っていますが、国民・県民・市民・町民・村民のための仕事をするのがそれぞれの役所・行政の仕事です。窓口や庁舎内の人は一生懸命に仕事をしていますが、自治体や行政全体がこれまでやってきたやり方を続けているだけで時代に対応していない、そのことが問題なのです。時代に合わせて必要なコトを迅速にやることが必要で、世界と日本の流れをとらえて、この先に何が必要なのかを見極めて、方向を決めないといけません。
本当におかしいです。
昨年、一度、米の話をしましたが、先日、やっと「備蓄米の放出」が発表されましたが、とにかく遅い。
発表から放出までの時間が長く、放出量は不足解消にはほど遠い21万トンという少量、とりつくろいのためのみみっちい話で、国民の米の非常時とは思えない。100万トン以上出さないと価格は動かない。
不足した原因を発表せず、「今年も不足する可能性がある」などど、批判を受けることを事前にかわそうとしています。
昨年、農相は「新米が出たら供給が足りて、価格も下がり安定する。」とはっきり言ったではありませんか。それでも、米価は今も2倍を超えており、「効果がなければ追加する」など、どこから出て来るのでしょうか? 自分達に払った税金が、高い米価格維持のために使われていて、その高い米を買わなければいけないのはどう考えてもおかしい。安くておいしい米を作りたい人には作らせて、良質な米は、買いたい人がいれば輸出するにも補助金など不要です。国と農水省の目が「自分の国と国民」に向いておらず、行政の方向性が間違っているのです。。
もともと、日本人は、「もの静かな国民」というイメージがありました。
でも、そろそろ、「おかしいことはおかしいと発言し、情報の不足や間違いは問いを出して追求して変えさせる」ことをしないといけない時代になってきた気がします。私達の生活や国がつぶれてしまいます。
いつも言っていますが、国民・県民・市民・町民・村民のための仕事をするのがそれぞれの役所・行政の仕事です。窓口や庁舎内の人は一生懸命に仕事をしていますが、自治体や行政全体がこれまでやってきたやり方を続けているだけで時代に対応していない、そのことが問題なのです。時代に合わせて必要なコトを迅速にやることが必要で、世界と日本の流れをとらえて、この先に何が必要なのかを見極めて、方向を決めないといけません。
本当におかしいです。
赤色3号2025年02月14日
先月、アメリカでは着色料の「赤色3号」の食品使用が禁止されました。
日本では、食品添加物として認可されています。
添加物の利用・輸出入の基準は、国によってまちまちです。
それで思い出したのは、60年前、食料品店をやっていた時の話です。
ひばりが丘の「ことぶき食品」は団地の向かいの小さな商店街の中にありました。
隣は豆腐屋でした。毎朝、早くから豆腐づくりをしていたのですが、ある時から、早起きして豆腐をつくるのをやめてしまったのです。「どうしたの?」と聞くと、「新しい防腐剤ができたから、今日つくったのを明日売ればいいんだ。何日ももつからもう早く起きなくていいんだ。」ということでした。今は「保存料」という言葉を使っていますが、「防腐剤」はまさに「腐らせないためのモノ」でした。
「AF2」は、豆腐や魚肉ソーセージなどの食品添加物として厚生省が1965年に認可し、1974年に認可を取り消しました。
1980年頃、私はある研究会で「西丸震哉」さんという人に会いました。
農林水産省の食料研究所官能検査検査質の初代室長だった人で、AF2を認可した責任者だったそうです。
西丸さんから聞いて強く感じたことがいくつもありました。
・水銀は、体内に入ったら死ぬまで排出することができないので、体に入れてはいけない。
・AF2が認可される前に18歳になった人は、体ができあがっているのでアレルギー体質になりにくい。
・AF2の認可後にわかったこと、AF2は殺菌作用が強すぎて体内の細胞や「善玉菌」まで殺してしまい、病原菌の増殖を防ぐことができなくなり、色々な病気にかかってしまう。私がそれで思ったのは、はここ数十年で「難病」というのが多いこと、それが気になります。
その結果の認可取り消しです。役所というのは「誰かが決めたことは、裁判などで取り上げられない限り、他の人が変えることができない」ものなんだそうです。つまりAF2の認可を他の人が取り消すことが出来ない。だから、強力過ぎることがはっきりした以上、「あれは自分が決めたことだから、自分で認可を取り消す」と、実際に自分で認可を取り消し、数年後に役人を自主退官した人です。私は、その話を聞いた時に「本当に潔い人だ」と思いました。役人でここまで凄い人は他にはいませんでしたし、それ以前に人間としてとても尊敬しました。
知らないものを世の中に送り出す時、その安全性ということへの評価は大変難しいと思います。
ですから、「国が認可していても、『安全』自体がいつどう変わるかわからない」ということを覚えておかないといけません。自分の安全は、最終的には自分で守ることがとても大切です。国に任せることではありません。
そして、私達、食に関わる人は、「食べる人の健康」をいつも基本の基本として持っていないと仕事ができません。そもそも「使う必要があるのか」を再考することが必要です。見栄えの為に、長く持たせるために、余計なものを加えないといけないものを作って売るのか、ということです。
加工品は添加物が必要なこともあるかもしれませんし、AF2に替わる保存料は今も使われています。
でも、「レストラン」では、保存料は不要で料理を完成させることができるのです。
食べる人も、これは自分が食べていいものなのかどうか、自分で決めて食べる時代です。
私達は、その助けとなる、安全なものをお届けして、安心してもらう、とても重要な仕事をしています。
終ることはありません。だから、どんどんやり続けていくのです。
日本では、食品添加物として認可されています。
添加物の利用・輸出入の基準は、国によってまちまちです。
それで思い出したのは、60年前、食料品店をやっていた時の話です。
ひばりが丘の「ことぶき食品」は団地の向かいの小さな商店街の中にありました。
隣は豆腐屋でした。毎朝、早くから豆腐づくりをしていたのですが、ある時から、早起きして豆腐をつくるのをやめてしまったのです。「どうしたの?」と聞くと、「新しい防腐剤ができたから、今日つくったのを明日売ればいいんだ。何日ももつからもう早く起きなくていいんだ。」ということでした。今は「保存料」という言葉を使っていますが、「防腐剤」はまさに「腐らせないためのモノ」でした。
「AF2」は、豆腐や魚肉ソーセージなどの食品添加物として厚生省が1965年に認可し、1974年に認可を取り消しました。
1980年頃、私はある研究会で「西丸震哉」さんという人に会いました。
農林水産省の食料研究所官能検査検査質の初代室長だった人で、AF2を認可した責任者だったそうです。
西丸さんから聞いて強く感じたことがいくつもありました。
・水銀は、体内に入ったら死ぬまで排出することができないので、体に入れてはいけない。
・AF2が認可される前に18歳になった人は、体ができあがっているのでアレルギー体質になりにくい。
・AF2の認可後にわかったこと、AF2は殺菌作用が強すぎて体内の細胞や「善玉菌」まで殺してしまい、病原菌の増殖を防ぐことができなくなり、色々な病気にかかってしまう。私がそれで思ったのは、はここ数十年で「難病」というのが多いこと、それが気になります。
その結果の認可取り消しです。役所というのは「誰かが決めたことは、裁判などで取り上げられない限り、他の人が変えることができない」ものなんだそうです。つまりAF2の認可を他の人が取り消すことが出来ない。だから、強力過ぎることがはっきりした以上、「あれは自分が決めたことだから、自分で認可を取り消す」と、実際に自分で認可を取り消し、数年後に役人を自主退官した人です。私は、その話を聞いた時に「本当に潔い人だ」と思いました。役人でここまで凄い人は他にはいませんでしたし、それ以前に人間としてとても尊敬しました。
知らないものを世の中に送り出す時、その安全性ということへの評価は大変難しいと思います。
ですから、「国が認可していても、『安全』自体がいつどう変わるかわからない」ということを覚えておかないといけません。自分の安全は、最終的には自分で守ることがとても大切です。国に任せることではありません。
そして、私達、食に関わる人は、「食べる人の健康」をいつも基本の基本として持っていないと仕事ができません。そもそも「使う必要があるのか」を再考することが必要です。見栄えの為に、長く持たせるために、余計なものを加えないといけないものを作って売るのか、ということです。
加工品は添加物が必要なこともあるかもしれませんし、AF2に替わる保存料は今も使われています。
でも、「レストラン」では、保存料は不要で料理を完成させることができるのです。
食べる人も、これは自分が食べていいものなのかどうか、自分で決めて食べる時代です。
私達は、その助けとなる、安全なものをお届けして、安心してもらう、とても重要な仕事をしています。
終ることはありません。だから、どんどんやり続けていくのです。