ポーションパック2015年08月14日

先日、お客様から「高倉町珈琲」は雰囲気がいいのに、砂糖やコーヒークリームはどうしてパックしたものを使っているのですか、というお問い合わせをいただきました。

砂糖については、すかいらーくを始めた頃、シュガーポットを使っていました。ある日、お客様から「この店の砂糖はしょっぱい」とのご指摘を受けたのです。そこで調べてみたら、誰かがいたずらして塩をシュガーポットに入れてしまったようでした。私はその時に「今回は塩で済んだけれども、この先は毒でも何でも入れられてしまう可能性がある」と危険を感じたのです。

そこで、砂糖のメーカーと協力して、スティックシュガーを作ったのです。いたずらをすることができないように紙パックで密封しました。当時、小袋入りの砂糖はあったのですが、新しくてカッコいいと思ってそれまでになかった「スティック」タイプのものを作りました。スティックシュガーは、その後、お客様の要望により1本の内容量が少しずつ減っていきました。最初は12gだったと思いますが、現在の主流は3gです。

コーヒークリームについても、今回のお問い合わせを受けて、皆で話し合いをしたのですが、安全と衛生とコストのことを考えると、ミルクピッチャーでお届けすることよりもポーションパックでお届けしようという結論になったのです。

「食品テロ」を防ごうという国の指針が作成されるという新聞記事がありました。オリンピックに向けて、海外からのお客様を増やそうとしている中、これまでの自分達の安全に対する価値観だけではグローバルな社会でやっていけるかわかりません。安全というものについての情報収集・会社としての判断・お客様への発信、フードビジネスに関わる人は常に注意をする必要があります。