農政への期待2025年05月23日

昨日、新しい農林水産大臣に小泉さんが就任しました。
私は、3月に「おかしい」というささやきをしましたが、その後もおかしいこと続きでした。

またまた、昔の話です。
20数年前、私は農林水産省の「生産調整に関する研究会」の流通部会の委員をしていました。
2002年6月の会議への私の提案書は「米政策の大転換を目指して」と題したものでした。
その内容を一部、書き出します

結論:生産から流通・消費に至るまで規制を廃し、原則、自由競争にすべきである
 食糧安保の考え方から輸入については規制が必要だが、マーケティング発送による市場原理の導入を
 ・長年にわたり「米政策」には膨大な国費が投じられ続けているが、「生産」「流通」「消費」の各段階 
  にはそれぞれに大きな矛盾点や不公平感がたまっており、悪循環に陥っている。
 ・日本の社会・経済の構造や消費環境が大きく変わりつつある現在、「生産」「流通」段階にもマーケテ 
  ィング発想を取り入れ、過度な規制や介入を廃し、市場原理を前提とした自由競争により、米消費の回
  復を図り生産者の自立を目指す。

読み返したら、今日ささやきたいこととあまりに変わっていませんでした。
当時の提案は、農業団体の反対により、全く取り入れられませんでした。
自給率40%を42%にしようとしていた政策でしたが、現在の自給率は38%になってしまいました。
6年前に「生産調整の廃止」をして、数年後に米不足というのは、廃止が遅かったということです。
数十年かけても、悪化の一途、誰も責任を取らない行政は何のためにあるのですか?

今日、私が今の日本に必要だと思うことは、「農水族議員と農業関係団体の解体」と「販売を含めた流通の改革」です。最近、大規模農業をやっている人から聞いた話では、「1俵1万円でも利益が出る」とのことでした。小規模の農家では2万円ないと赤字になるそうです。

昨年からのあきれた行政に、消費者・国民はもううんざりしています。
新大臣には、消費者と農家だけを向いて、思い切り改革をしていただきたい。
血筋も性格も不問、何を掲げて・何をやって・どうなったか、それをやってくれる大臣を、消費者は皆で応援します。是非、喜んで米をつくり・喜んで米を買って食べる、日本の社会に変えていきましょう。