フランチャイズ2017年03月31日

今月は「フランチャイズ」について話をする機会が多くありました。

フランチャイズシステムというのは、簡単に言うと、ビジネスを拡大したい人(フランチャイザー=「ザー」)と実績や経験がないけれどもそのビジネスをやりたい人(フランチャイジー=「ジー」)が契約 して、フィー(手数料)と引換にノウハウ・ブランド力・商品力などを得て事業展開をすることです。

今回、私がいろいろと考えたり話をしたり聞いたりして思ったのは、真のフランチャイズというものは  『お客様が幸せになる(豊かになる)思想とシステム』なのではないかということです。フランチャイズに  ついてそんな言い方は聞いたことがないという方があるかもしれませんが、今になって私が思っていることなのです。ブランドとしての体裁や利益や効率はもちろんですが、その会社やブランドが持っている   「思想」をザーとジーが共有しない限り繁盛して拡大することにならないからです。

店で働く人と、そのブランドに係わるスタッフ、経営陣が皆で、そのブランドの磨き上げに積極的にかかわること、それが底力になります。日本中・世界中に「良いFCが増えて欲しい」心からそう思います。


流通の激変2017年03月01日

宅配大手の会社が、これからの荷物取扱量を制限し、時間帯指定の時間帯の見直しをするという記事が先日から相次いで出てきました。その背景には、集荷・集金・配達・再配達の繰り返しによる集荷配達の現場では仕事の限界を超えていた、会社がその現状を認識して働く人の正しい労働環境を確保したいという思いがあるのだと思います。その原因となったのは、ネット販売の急速な成長と拡大によるものです。

日本の歴史を振り返ると、「店舗販売」「現金販売」が始まったのは340年余り前のことでした。それまでは、売る人が商品を持って各地を回る「訪問販売」「行商」だったのです。それ以来ずっと「店に品物を置いて売る」ということが一般的でしたが、この20〜30年で変わってきました。「通信販売」「テレフォンショッピング」「テレビショッピング」「インターネットショッピング」の成長により、「店」の建物がなくてもビジネスが成り立つようになったのです。

ここで、実店舗の有無で違うことは何でしょうか?
お店を構えるには、家賃・接客の人件費などが必要ですが、店がなければそれは不要です。
お店で売るにはお客様が来店するので送料は不要ですが、ネット販売では送料が発生します。そうなると差別化のポイントは、物流費・送料です。

そろそろ、インターネット価格競争時代に入ったようです。自分で物流のネットワークを持ち、商品のマーチャンダイジングを構築している会社は圧倒的に強くなります。品質と安全の保証ができること、中間マージンがなくなり流通コストが下がること、これは圧倒的な「強み」です。

一方で、「送料ゼロ」の時代は終わります。
「発送する人」「預かって届ける人」「受け取る人」のどちらにとっても、無理することなくどこかの負担が重くなりすぎることのない、正当な「送料」の確認が必要です。
外部に配達を依頼する以上は、きっちり支払いをしてプロの仕事に任せる。送料がかかっても欲しい商品を創り出し続ける、「送料ゼロ」かどうかか商品の選択の判断基準とならない圧倒的な魅力のある商品を作る、その「商品としての価値づくり」が決めてではないかと思います。

店舗費用がいらない分を送料にかけてでも商売が成り立つこと、お客様から買っていただくことのできる「いいもの」を少しずつ増やしていきたいですね。

商売をするなら2016年12月29日

どんなに多くの情報があっても、自分で「計画し」「行動し」「決断する」、その全てがなければ商売や経営、そしてビジネスは前に進まないのではないか。近頃はそんなことを感じます。

これは、知人への年賀状に添えた言葉です。
今年は、私自身のこれまでの79年間についての色々な取材が重なりました。そのために、自分の商売の折々のことを何度も振り返ったり思い出したりしました。
そして、「能書きを言うだけなら商売は動かない、実際にやってみて、結果が出ないと、その先は見えない」と思います。結果は成功のこともあるし、失敗のこともあります。でも、その主体は「自分」であって、環境やパートナーのせいではないのです。

今朝のニュースで、宅配便会社の配送人が台車や荷物を投げつけている動画が出ていました。私は自宅で荷物を発送する機会が多いのですが、ある大手宅配便の会社に預けたところ焼き菓子が何回も割れたので問い合わせをしたら、「それではあなたからは受け付けられない」と拒否され、本部は「対処します」と言ったもののその後は音沙汰がありません。

しかし、その後、日本郵便に頼んだら、3回頼んで3回とも割れずに先方に届いたのです。
これは、どういうことでしょうか。私は、荷物に対する扱い方を思想として会社が持っているかいないかだと思います。経営者は、現場で実際に働く人の状況を知らなさ過ぎます。自分達の会社の役割を忘れています。宅配需要は増える一方とはいえ、おごってはならないのです。

それでは、どうぞ良い年をお迎えください。

毎日を生きる2016年11月24日

この秋、私のまわりの人が三人、立て続けに亡くなりました。
一人は肉親、一人は昔の仕事仲間、一人は親戚でした。
三人ともに、79歳の私より年上でした。

亡くなる前に会えた人のその顔は、とてもすがすがしくてきれいでした。
昔のことを一緒に思い出しながら話をしていると、本当に楽しそうでうれしそうでした。
別の人は、いつも死んだ後のことを準備していました。
その人の死に顔は、やはりとても穏やかできれいでした。
本人は、そこで亡くなるとは思っておらず、ちょっと眠りますね、という感じ、それこそが「永眠」という言葉そのもののような気がします。

老いてくると、なかなか人との接触がなくなってしまうものです。
仕事の仲間も、遊びの仲間も、元気でなければ会えません。だから、誰もきてくれない、誰にも会えない、そんなさみしさを抱えて毎日を過ごしている人が多くいるのではないかと思います。

人間は、ひとりでは生きていけないものです。まわりの人の存在が、その人をつくっていきます。
だから、1日1日を大事にしたいものです。顔を合わせることができること、言葉のやりとりをして会話ができること、どちらもとてもすばらしいこと、大切な時間を過ごしましょう。