食の安全A2023年02月17日

外食・食品の企業姿勢がまた問われています。
このところ、外食のいろいろな業態での「悪ふざけ(実際の犯罪でもあります)」の動画拡散など、一般のお客様が「外食するのが怖い」と思ってしまうような残念な事件が多発しています。
外食店の食卓上の共用の漬物や調味料、回転寿しの注文品や備品までもが狙われています。

数年前にこの「ささやき」の中で、「消費者側の『安全に・おいしく・高くない』ものを食べたいという気持ち」という言葉を使いました。そのことは今もこの先も同じです。まず「安全」であること、これが健康の、気持ち良さの、条件なんです。スティックシュガーやコーヒークリームのこともお話しました。これも「私達はお客様の安全のために最善を尽くします」という会社の姿勢なんです。

そして、今回のコロナ禍は、まさに「料理完成品」の販売を加速させるきっかけでもありました。
食品メーカーに限らず、外食事業者も、生鮮品会社も、配送会社も、自社の強みを活かして、「お客様が家で気兼ねなく食べる」ためのお手伝いに係わったように思います。だから、ふたを開けたらすぐに食べられる、なんと楽で便利なことでしょう。

ここで、肝心なのが、さきほどの「会社の姿勢」です。
先進国ほど、食品の加工度が進んでいる、つまり原材料から完成品の経路が見えにくいのです。
どんな原材料をどのように調理し、調味料や添加物をどう使っているのか、安心のための取組みをひとつずつ積み重ねていますか?

素材を選ぶこと。野菜ならば畑を確認し農薬・肥料を確認し、肉や魚なら飼育状況(えさや投薬)を確認し、調味料・半加工品は原料を全て確認することが必要です。その上で、自分達の会社では、店では、どのレベルのために何をするのか、皆で決めて取り組むことが必要なんです。それについて納得したお客様が「安心」してご来店くださるのです。

「生産性」や「利益」重視のために、「便利だ」といってこれまでやってきたこと、それを改めて見直しをする時期です。食の仕事をする人は、常に原産地・原材料から食卓までの責任を負います。別な言葉で言うと「マーチャンダイジング」です。「買ったものだから私の責任ではない」ではないのです。「安全で健康につながる素材を見つけて、おいしい料理にして、食べて喜んでもらおう」と食べる人への思いやりとやさしさを持って考えること、それが私達の仕事の基本です。

自分で生産した農作物を直接お客様に届けて食べていただける機会を持つ「食」事業者は少ないものです。
生産者、一時加工者、食品メーカー・製造者、販売者、外食事業者、それぞれが「安全」の責任を持つこと、それが安心で楽しい食につながるのです。何よりも「食」を大切にする社会でありたいです。

柏の葉店オープン2022年11月04日

本日、柏の葉店がオープンしました。
店長と働く仲間の皆さん、おめでとう。

柏の葉店は千葉県では勝田台・成田に続く3店目の「高倉町珈琲」、全国では37店目の店となりました。

場所は、つくばエクスプレスと東武野田線をつなぐ道路沿いです。
前の建物を活かして、広くてゆったりした店内にすることができました。

私達は、コロナ疲れには一旦区切りをつけて、令和の時代にふさわしい、心豊かな生活を過ごすための場所として、お客様に喜んでいただける店を作っていきましょう。そのためには「安全な空間」をご用意することで「安心な時間」をお届けできるのです。

私は、同じことをいい続けます。
高倉町珈琲は、働く人一人一人が、「きれいでゆったりとした店舗空間」・「おいしい料理と飲み物」・「親切な接客」をいつも心がけて、さらに磨こうと努力する仕事場です。わざわざご来店くださったお客様に喜んでいただき、温かい気持ちでお帰りいただけるように、最高の笑顔でお迎えしましょう。


このところ思うこと2022年11月01日

今日で私は85歳になりました。
自分の目指す「商売」を求める毎日があるから、ここまでやってくることができました。
皆さん、ありがとうございます。

さて、まずは新型コロナの件、ウィルスはなくなるものではないので、仕方ないけど付き合うしかありません。かかった時に必要な薬と治療体制を用意し、一人一人が自分の体を気遣う、それだけです。

そして、物価高、コロナによる世界環境の変化・ウクライナなど最近の原因は色々あります。でも、日本の値上がり幅が大きいのは、「平成の30年のデフレの反動」だと思います。「安さ」ばかり追求してきたからです。令和のお客様はそれではもうイヤなんです。高いか安いかではなく、自分にとっての価値があるかどうかなんです。だから、お客様が値段が高くてもお金を出したい(食べたい・買いたい・やりたい)ことを用意してお応えしないと未来はないのです。

私は、70年間近く、食品メーカーに接し、食品を売り、外食の仕事をしてきました。
それで今思うことは、海外に目を向け始めた頃はいい物や珍しいものを求めていたはずなのに、安さだけを求めてしまうようになった。質の良い原材料を求めていたはずなのに、一時の安い人件費に惹かれて、技術ごと国外に持って行ってしまった、それで単なる「消費者」の国になってしまった。商売の基本である「価値をつくる」、生み出す・生産することを手放しては利益を得ることはできません。

時代の先を見て、お客様の毎日を豊かにする、新しいシステム・新しいもの・新しいメニューを自分でつくる、それが価値づくりです。自分自身でよく考え、仲間とよく話し合い、理不尽なことが多いけれどもこの世の中でやっていくには文句を言いながらでも前進する、自分で決めたことはやり通す、そのために私は生きています。そして、皆さんの毎日が心豊かなものでありますように。



茨城神栖店オープン2022年09月28日

茨城神栖店がオープンしました。
店長と働く仲間の皆さん、おめでとう。

茨城神栖店は、茨城県では水戸・つくばに続いて3店目の「高倉町珈琲」、全国では36店目のお店となりました。

今回は、新しいショッピングエリアの一角、道路からもよく見えるいい場所です。
お客様が気持ち良く過ごすことのできる空間であること、働く人が無駄なく動けて危険がないこと、それはいつもと同じです。これからいただくお客様の評価によって、より良いお店にしていきたいと思います。

コロナも沈静化してきましたが、お客様の心はまだ多くの不安で一杯です。
そこで私達が目指すのは3年前の普通の「安全な空間と安心な時間」をご用意することだと思います。
高倉町珈琲は、働く人一人一人が、「きれいでゆったりとした店舗空間」・「おいしい料理と飲み物」・「親切な接客」をいつも心がけて、さらに磨こうと努力する仕事場です。わざわざご来店くださったお客様に喜んでいただき、温かい気持ちでお帰りいただけるように、最高の笑顔でお迎えしましょう。